薬用入浴剤

広島市の調剤薬局グループ (株)ファインプラス
まえだ薬局西原店 薬剤師 K・O

昨年までは手足が冷えるという感覚はあまりなかったのですが、今年は朝方に感じるようになりました。
湯たんぽや足のマッサージと共に入浴剤も使用し始めました。会社でお薦め販売している「マグマオンセン別府(海地獄)」です。
効能は多々ありますが私が実感しているのは冷え性のみならず、疲労回復、そしてしもやけ、あかぎれなどの皮膚症状改善が挙げられます。
湯船には30分くらい浸かるので代謝も改善されるのか額から汗が流れてきます。入浴前後には水分補給も必須ですね。


その湯船に浸かる30分。何か出来ることはないかなぁと考えたのが読書。あっという間に時間が過ぎます。
お気に入りの本は、高田郁 著「みをつくし料理帖」シリーズです。時代は江戸。天涯孤独で天性の舌を持つ料理人の澪が様々な苦難を乗り越え料理の腕を極めていくお話ですが、そこに下町人情、切ない恋心、強い絆の友情を複雑に織り成した時代小説です。

今、平昌で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているアスリート達が徹底した栄養管理を行っているのはよく耳にしますが、本作でも口から摂取するものだけが人の身体を作りお料理自体が身体にとっては薬であると、述べられています。澪が作る料理は素朴ですが、とても美味しそうでそれを食する人の身体と心を幸せにするばかりでなく、読み手の私達の心も温かくしてくれます。

入浴剤同様こちらもお薦めの小説です。