こんにちは。
今日はまじめな話を。
糖尿病の薬についてです。
今や日本の糖尿病患者は950万人、予備軍を含めると2050万人。
国民の5人に1人に増えています。
豊かな食生活や不規則な食生活が原因で増加の一途をたどっています。
糖尿病の新しい内服薬といえば
2014年4月にSGLT2阻害薬が発売されました。
SGLT2阻害薬について簡単に説明します。
SGLT2の働きは血中のグルコースを再吸収して血中にもどします。
つまり阻害薬は糖分を尿の中に出して排泄することで血糖値を下げる薬です。
SGLT2阻害薬は
☆インスリン分泌に依存しないため低血糖が少ない
☆体重減少効果がある
☆血圧低下
☆脂質異常改善効果がある
などのメリットがあります。
使用上の注意として
☆多尿による脱水(とくに腎機能低下者、高齢者)
☆尿糖が多発することによる尿路感染症
☆性器感染症(とくに女性)
などがあげられます。
現在、SGLT2阻害薬は6社から発売されていて、
今年の4月から発売から1年の縛りがなくなり
長期処方もできるようになるため、
使われる機会も増えると思われます。
もう一つ注目したいのが東大の研究チームが
「胃潰瘍の薬、テプレノン(商品名セルベックス)が糖尿病に有効かもしれない。」
という発表をしたことです。
マウスの実験で、
「すい臓にはKIF12というタンパク質が多く分布しているが、この機能を失わせると糖尿病を発症し、
テプレノンを2週間投与するとインスリン量が正常になった。」というものです。
まだまだ研究の段階で、実際に糖尿病の薬として適応をとれるかどうかは不明ですが、
価格も安く、副作用の少ない薬が糖尿病の治療に使われるようになれば、
万人にとってうれしい話だと思います。
※患者さんの笑顔に元気をもらってます※
広島市の調剤薬局グループ
株式会社ファインプラス まえだ薬局西原店 Y・T
Unknown
為になるお話ありがとうございます。
セルベックスが糖尿病に有効だなんてビックリです。
早く実際に処方されるようになるといいですね。