コロナ治療薬候補をまとめてみました。

広島市の調剤薬局グループ 株式会社ファインプラス
祇園プラス薬局 自粛で太った薬剤師 バヤシ

東京では6月2日に34人の感染が確認され、東京アラートが発動しました。これからは収束と流行をずっと繰り返すのではと不安になりますね。やはり、待ち望まれるのは治療薬の登場ではないでしょうか。そこで、現在治療薬の候補とされている薬について簡単にまとめてみました。

ベクルリー(レムデシビル)
エボラ出血熱治療薬。すでにCOVID-19治療薬として承認済み。肝臓、腎臓への障害が現れる場合があるので重症例への使用が想定されている。供給が間に合わない可能性あり。

プレケニル(ヒドロキシクロロキン)
抗マラリア薬。トランプ大統領が服用した薬。一度効果がないとする論文が発表されたが、その後取り下げられた。再び検証中。

アビガン(ファビピラビル)
抗インフルエンザ薬(ただし、新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症で他のイインフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る)。国産で既に備蓄がある。エビデンス不十分と指摘あり、効果があるのかないのかわからないので承認できないでいる。

ストロメクトール(イベルメクチン)
抗寄生虫薬。以前からウイルス抑制効果が報告されていた。試験管の中では新型コロナウイルスの増殖を抑制することを確認している。現在、北里大学で治験を実施中。

オルベスコ(シクレソニド)
喘息治療薬(吸入薬)。ウイルスの早期陰性化や重症肺炎への進展防止効果が期待されている。副作用のリスクが少ない。臨床試験を実施中。

カレトラ(ロピナビル・リトナビル)
HIV感染症治療薬。MERSへ有効性があるとされていたので、新型コロナ発生初期に使用されていた。しかし、臨床研究の結果、効果が確認できなかった。

フオイパン、フサン(カモスタット、ナファモスタット)
慢性膵炎治療薬。感染初期のウイルス侵入を阻止し、感染を防ぐ可能性あり。臨床研究中。

この中から治療薬として定着するのか、全く別の薬が登場するのか、今後も注目していきたいと思います。

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