新薬パルモディア錠 勉強会

広島市の調剤薬局グループ 株式会社ファインプラス
まえだ薬局西原店 薬剤師Y.T

1か月に1回広島市の薬局で行われる社内勉強会。
今月のテーマは興和の新薬、高脂血症治療剤「パルモディア錠」でした。

久しぶりに発売されるフィブラート系の薬です。
フィブラート系の薬は中性脂肪を下げて、HDL-CHの値を上げるのが特徴ですが
パルモディア錠はPPARαに選択的に結合して
今までのフィブラート系の薬に比して有意に働きます。
スタチン系の薬との併用でも治験では横紋筋融解症の副作用は1例も出なかったとのことです。
安全性が高いことも特徴の一つだそうです。
ただし腎機能低下の場合は原則禁忌となっています。
今までのフィブラート系薬剤は肝機能異常の副作用も問題となりましたが、
パルモディア錠は肝機能の値を下げる作用もあるようです。

高脂血症の患者数は年々増加しており200万人を超えています。
高脂血症は動脈硬化の原因となり、ほおっておくと狭心症や心筋梗塞を引き起こします。
今月はスタチン系のひとつクレストール錠のジェネリックも発売となりました。
従来の薬に加えて新薬、ジェネリック、選べる薬が増えたことは喜ばしいことですね。