広島県の北部にある八幡高原(やわたこうげん)に行ってきました。
写真の霧ヶ谷湿原は,八幡地区に点在する湿原の一つで,他の湿原を含めて八幡湿原と呼ばれています。湿原には,湿潤な環境の中で生活するたくさんの生き物がすんでいます。こうした湿原は,地形の起伏が激しい日本には面積が少なく,貴重な環境となっています。
霧ヶ谷湿原もかつては湿地植物や小動物がたくさんすんでいましたが,昭和40年代以降に行われた牧場化事業によって急速に乾燥化が進み,現在はノイバラや背の低い樹木のやぶに変わってきています。たくさんの生き物のすみかとなっているこの湿原を再生するため,自然再生事業が始まりました。
湿原には木道が配備され高原の風を満喫できます。
下の写真は帰り道に出会ったアジサイです。
著:前田