抗原検査と抗体検査

広島市の調剤グループ 株式会社ファインプラス 
まえだ薬局西原店 薬剤師ばやし

第8波ということで新型コロナウイルスの感染者数が増えてきましたね。
感染の不安があるときは、検査キットを使ったり、PCR検査を受けたりして調べる方も多いと思います。そこで今回は、各種検査についてまとめてみたいと思います。

抗原定性検査
ウイルスそのもの(抗原)を検出する検査です。ウイルスがいるかいないか(陽性または陰性)の判断が可能です。鼻ぬぐい液や唾液を用いて結果は15分程度でわかります。様々なメーカーから検査キットが発売されており(数百円から数千円)、自分自身で実施できます。

PCR検査
ウイルスの遺伝子を増幅させたのちに検出する検査方法です。高精度で少ないウイルス量でも検出できます。ただし、専用の機械が必要となるため、唾液などの検体を検査機関へ提出し、後日結果の通知を受けることになります。

抗原定量検査
抗原定性検査やPCR検査と同様にウイルスそのもの(抗原)を検出する検査です。陰性や陽性の判定だけではなく、どのくらいの量のウイルスが含まれていたかもわかります。PCR検査と同様に専用の機器が必要となるため、検査機関へ検体を提出することになります。PCRが4から6時間かけて検査をするのに対して抗原定性検査は30分程度で終わります。PCR検査には及びませんが、高い精度で検出可能です。

抗体検査
抗体検査は抗原検査とは異なり、現在感染しているかどうかを判定するものではありません。
コロナウイルスに対する免疫がどれだけあるかを知ることができます。つまり、過去に感染したことがあるか、ワクチンの効果がでているかなどが判断できます。
抗体検査はキットを購入して自分で実施できるものから、検査機関で専用の機器を用いて高精度に行うものまでさまざまあります。

以上4種類に分けて紹介しました。抗原定量検査はなじみがないと思いますが、抗原検査と抗体検査の違いはしっかり理解して上手に検査を利用していきましょう。

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