お刺身はよく噛んで

広島市の調剤薬局グループ 株式会社ファインプラス
楠木プラス薬局 パート薬剤師H

蒸し暑い日が続いています。お鍋に残ったお味噌汁をうっかり放置しておくと、すぐに嫌なニオイが・・・。「夏だぁ」と思う瞬間の一つです。
そんな食中毒の気になる季節。食中毒のなかで最近よく耳にする「アニサキス症」。食後、数時間~10数時間で、みぞおちの激しい腹痛、吐き気、嘔吐お起こします。
原因は魚介類に寄生するアニサキスという寄生虫。このアニサキスが生きたまま体内に入ってしまうと、食中毒の原因になる可能性があります。日本のお刺身など魚介類を生で食べる文化がアニサキス症が多い原因です。
原因食材はサバ、サンマ、アジ、イワシ、サケ、カツオ、イカなどの刺身、冷凍処理していないシメサバなどの加工食品です。
イカを買って自分でさばくとしばしば見つけることがあります。加熱して食べる分には全く問題にならないので、子供達には内緒でそっと処理します。

ではアニサキス症の予防のポイントは
アニサキスは魚の内臓の表面に寄生していますが、鮮度の低下や時間経過とともに身へ移行する場合があります。購入したらできるだけ早く内蔵を取り除きましょう。
十分に冷凍(-20度で24時間以上)すればアニサキスは死んでしまいます。ただし一般家庭の冷凍庫ではそこまで温度が下がらない場合もあるため、家庭での処理には向きません。
加熱調理する(60度で1分以上)。

いちばんアニサキス症の原因となるのは。。。それはシメサバです。アニサキスは調味料では死にません。加工品のためついつい大丈夫と思いがちですが、自家製など冷凍処理されていないもので多く報告されています。
アジやシメサバ、イカのお刺身を食べるときはよくよく噛んでだべなきゃ。と芸能人のアニサキス症のニュースを見るたびに思うのでした。

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