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中広圏域多職種合同勉強会

8月24日(月)に西区地域福祉センターで「中広圏域多職種合同研修会」が開催されました。

楠木プラス薬局の中西管理薬剤師が『薬剤師の在宅活動について』講演しました。

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皆さんのまわりにもお薬のことでお困りの方がいらっしゃいませんか?
・薬の飲み忘れがある
・薬が飲みにくい(形状、数)
・何に効く薬かわからない
・いろいろな病院で薬をもらっているが、飲み合わせは大丈夫?

他にもいろいろあると思いますが
『在宅活動で薬剤師ができること』の一例を紹介
・薬剤など、居宅への配送
・飲み忘れがないかの確認
・飲みやすいよう調剤上の工夫、一包化、印字
・薬の重複投与がないかなどの管理      など

今回参加された方にアンケートをお願いしたところ快く回答してくださいました。
(参加者一部紹介 看護師、デイサービス職員、福祉用具管理者
社会福祉士、ケアマネージャー)
薬のことで薬剤師の相談したいという声や弊社で行う薬に関する勉強会に興味があるという声をたくさんいただきました。

勉強会開催時には気軽に参加していただけたらと思います。

広島市の調剤薬局グループ
株式会社ファインプラス
まえだ薬局三篠北町店 tink

湿気に注意

薬局に関する話題を最近ニュース等で目にします。
〇後発品目標80%へ
〇薬局の立地に関する基準の見直し
〇かかりつけ薬局制度の導入
などなど
いずれも、今後薬剤師の覚悟が問われてくる問題かと思われます。
後発品の80%については、国民皆保険制度の日本と、そうではない国の後発品比率とを比較しても意味があるのかは?ですが・・膨れ上がる薬剤費に対する解決策の一つなのでしょう。

かかりつけ薬局の機能の一つとして、地域包括医療・ケアへの参加があげられます。医師・歯科医師・看護師・ケアマネジャーなど多職種の方々との連携強化を進めていかなければいけません。
近々その活動報告が出来るものと思います。

我々は「門前薬局」「こばんざめ薬局」ではないことを、活動を通じて証明していかなければなりません。

学生実習中の~吸湿性のくすりを脱PTPしたらどうなるのか実験~の一こま
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ご存知のように真ん中のデパケンRは問題なし。
右のデパケン錠100mgは2日目で錠剤が変形。
左のセレニカR200mgは4日目~水分があふれ出てきています。
間違っても脱PTPしないように。

楠木プラス薬局 中西

紹介状がなければ初診料が高くなる!

今回は「初診料」の話題を紹介します。
広島大学病院が9月より 紹介状を持たないで 受診したら、現行
の2625円から5250円に引き上げることが、中国新聞に報道され
ました。
保険外併用療法費の選定が出来る仕組みで、軽症患者は地域の
開業医に任せて、高度医療に専念する役割分担を進めることが狙
いです。
今後はこの動きに追随する「病院」が増える可能性があり、外来患
者の流れがどう変わるか注目されてます。

梅雨の合間に咲いた我が家のサボテンの花です!
少しほっと癒してくれます。

                                 ササキ

 

紫外線対策!

この時期は曇りでも油断できないのが「日焼け」です。
私自身、色白な肌なので、すぐに赤くなります。
対策としては、
UVカット機能がある日傘、帽子や衣服で覆ったりサングラスをかけること、
日焼け止めを上手に使うことが基本ですよね(当たり前かな!)。
また、体の中からビタミンC・A・B2やβカロテンもよく食べることも大切です。
紫外線は皮膚への悪い影響だけではなく、生態リズムの調節やビタミンD
の生成・カルシウムの吸収アップや新陳代謝の促進などの良い面もありま
から、「仲良く」付き合っていくことが必要です。
皮膚の老化は10年後、15年後と年齢を重ねると、シミやしわ、ハリのなさ
といった症状が出てくる!ので、「UVケア」は男性にも必要であると切に感
じてます(まだ間に合う?と信じてます)。

玄関先に咲き過ぎの感がある「アマリリス」です。少しほっとします。ササキ

インフルエンザワクチン接種が始まりました!

先週、左の上腕に予防接種を済ませました。軽く発赤してます。
今年のワクチンは以前の新型インフルエンザ(ブタ由来A型)・季節性A
とB型の3つの抗原が含まれていますので、1回の接種で済みます。
昨シーズンと同じですね。
9月下旬に出荷が不可能になった製造メーカーがありましたが、分割
納品に切り替えられ、おおむね供給は問題ないようです。
なお、かかりつけの医院に、接種の予約をされて受診して下さい。
昨シーズンとの違いは、
1. 1回接種量が変更されました。
   6ヶ月-3歳未満 0.25ml×2回
   3歳以上-13歳未満 0.5ml×2回と接種量が増えます。
   13歳以上 0.5ml×1回と変わりません。
                     (受験生は2回も可能!)
2. 接種間隔が変更されました。
   13歳未満2-4週、13歳以上1-4週間です。
3. 6ヶ月以上の赤ちゃんも接種できます。
今シーズンから国際的標準量の0.25mlに増量されてますので、予防
効果が高まることが期待されてます。
 以上、予防接種情報でした。  
                                   ササキ

 
     我が家で可憐に咲いてた赤いバラです!!

 

 

 

痛風・高尿酸血症 治療薬:フェブリク

フェブリク(フェブキソスタット)は、痛風・高尿酸血症治療薬として40年ぶりに新薬として発売された日本の製薬会社の開発品です。 世界では、アメリカ、欧州ですでに発売されています。

今年5月に発売され、半年がたちました。 
《①メーカーからのフェブリクの製品紹介、②高尿酸血症の治療についての講演》の  
 研修会(広島県薬事センター主催)に参加しての新薬の情報を・・・。

フェブリク錠の特性・今までのお薬(尿酸産生抑制薬)との違い
 ・高尿酸血症の適応が認められた薬剤
       いままでは、痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症でのみ適応があった。
       痛風の症状や合併症がなくても使用できる。
       尿酸の生産抑制する事により、尿酸値を低下する。

  ・血中尿酸値を治療値まで低下させ、長期のわたり、維持が可能。
       従来の薬と変わりなし。

 ・腎機能の軽度から中等度の低下例のおいても使用できる。
       肝臓で代謝され、不活性化して、糞便と尿へと排泄される。
       従来の薬は、尿中のみに排泄される為、腎機能低下の人に使用できなかった。

 ・一日一回の服用で、有効。 新しい作用機序、非プリン型キサンチンオキシダーゼの阻害薬で、
  それのみの代謝酵素のみに、働く。
       従来の生産抑制薬は、1日2~3回の服用でした。

 **腎機能低下の方には、使用できる薬という朗報です。
 **現在、尿酸産生を減らして値を下げる従来のお薬でコントロールされている方には、
    1日1回の服用に減りますが、薬代が高くなる事、発売1年内は、14日分しかもらえないので、
    切り替えはどうなんでしょう?
    講演された先生も痛風発作の時で、来られた患者さんでも、痛みがおさまれば、
    治療の継続を中断してしまう方が多いといわれており、14日ごとの受診の継続は難しそうです。

 
尿酸値の階段を薬で、降りるイメージのようですね。 気づかないうちに階段を登らないように、
日常生活に気をつけたいものです。

尿酸値の高い方が、日常生活での注意点です。予防にもつながるので・・・
     ・標準体重を保つ
     ・食事の総カロリーに気をつける。
     ・お酒は、控えめに
     ・水分は、多くとる。
     ・適度な運動をする。
    (治療中の方は) ・医師の指示どうり薬を続ける。
                ・定期的に検査をうける。
 
高尿酸血症・痛風の治療についての詳しい内容は学会のガイドラインを参考にしてみてください。
     http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf

 

上記、固い内容で、少し自らのリラックスに郊外に出かけ、写真も撮れたら・・なんて思っていましたが、 風邪気味で、中止に

秋を感じる写真のみで・・・。
      
              買い物途中に  イチョウが色づき始ていまいた。

朝晩、寒くなり、薬局では、風邪の方が、増えています。 どうか皆さんも体に気を付け、秋を満喫してください

                                  タカタ
      

統合失調症

 9月29日(木)、(株)ヤンセンファーマさんにご協力いただき、まえだ薬局にて統合失調症について勉強会を行いました。

まず、「統合失調症」とは思考や感情などの精神機能のネットワークがうまく働かなくなった状態で、100人に1人の割合で、誰にでも起こりうる疾患だということに驚きました。

こんなことはありませんか
毎日の生活の中で、「周りに人がいないのに誰かの声が聞こえてくる」事はありませんか?例えば、電車の中で誰かが自分の悪口を言っているなど、一度の体験なら「気のせいかな?」で軽く流せますが、度重なって聞こえてくるとつらく深刻な問題となり、その声に苦しめ悩まされることになります。

正体不明の声
「正体不明の声が聞こえる」ことは、不安 孤立 過労 不眠 が重なって、しばらくの間続くときにしばしばみられる現象で、そう稀なことでありません。

    

今回の勉強会では、「バーチャルハルシネーション」を利用して、統合失調症の急性期にみられる症状の一つであるこの「正体不明の声」をイヤホンと3D映像で疑似体験させていただきました

場面設定は、「自分がリストラされたサラリーマンになり、喫茶店に入って注文する」という日常的にどこにでもありそうなシーンです。

   

幻聴がもたらすさまざまな悪影響

      しょっちゅう幻聴が聞こえてくるので、やかましくうっとうしいし、物事に集中するのが難しくなる。

      「悪口」が聞こえて、不愉快で傷つき、「脅かすような内容」が聞こえて、不安や恐怖がつのる。

      「命令」が聞こえてきて、混乱させられがちになる。

     実際にはありえない内容が聞こえてきて、「事実無根の思い込み(妄想)」が生じがちになる。

      他人が「自分に関する立ち入った噂話」をしているように聞こえ、自分のプライバシーが不特定多数の人に伝わっているという思い込みが生じやすくなる。

もちろん「幻聴」=「統合失調症」ではありませんが、統合失調症のこういった症状を理解し、ご本人がどのようにそれを感じているかを把握してください。ご本人はとてもつらい思いをしていることが多いのです。
   

統合失調症は、きちんと治療(通院、服薬)を継続し、家族のサポートなど環境が整えば、ごく普通の日常生活が送れるほどに回復します。特に、ご家族や周りの人間の適切な励ましや手助けが、回復への大きな力になります
 

治療の中心となる抗精神病薬に関わる薬剤師として、薬の知識の補填、服薬管理はもちろん、回復にむけてどんなサポートをしていけるか、しっかり考えていきたいと思います

かおりん

 

 

 

 

 

 

日焼け止め

真夏のギラギラ照りつける太陽


こんな紫外線の中、無防備に外で活動するわけにはいきません
地表に到達する紫外線には、「UVB」と「UVA」と呼ばれる紫外線の2種類があります

「UVB」はA波より波長が短く、光線としてのパワーは非常に強いです。
 B波は、A波と異なり透過性は低いですが、A波の1000倍以上の有害作用があります。赤く炎症を起こし、火傷のようになる日焼け(サンバーン)の性質を持っています。B波は、春から夏場に最も強くなります。屋外での日焼け、シミ、ソバカス、乾燥肌の原因となります。

「UVA」は波長が長く、光線としてのパワーは弱いです。
 日常浴びる90~95%はA波です。私たちは季節を問わず、1年中A波の影響を受けています。透過性が高く、日焼けをすると黒くなる(サンタン)性質を持っています。
 ガラスも透過するので、室内や車内でも日焼けを起こしてしまいます。又、皮膚の真皮層まで届き、弾力繊維を変質させ、シワ・タルミなど肌の老化の原因になります。 

日やけ防止のために、いろいろな種類の日やけ止めクリームや日やけ止め乳液などが市販されています。 その際、紫外線防止効果の目安になるのが、商品に書かれている「SPF」や「PA」といった記号を用いた表示です。

 「SPF(Sun Protection FactorUVBの防止効果を表しています。
 
紫外線を浴びた際に、皮膚に赤い斑点ができるまでの時間を、何倍に長く出来るかの指標です。例えば「SPF30」の日焼け止めを利用した場合、赤い斑点が現れる時間を30倍に延ばすことができるということになり、数値が大きい方がUVBの防止効果は高くなります。
ただ、時間の経過と共に日焼け止めは取れ、単純な数値通りの効果が得られるとは限らないので、こまめに日焼け止めを塗り直すようにしましょう。

 「PAProtection Grade of UVA)」UVAの防止効果を表しています。
PAは、「PA+」、「PA++」、「PA+++」のいずれかで表わしますが、「+」が多いものほどUVAの防止効果は高くなります。


シーンに応じて上手に日焼け止めを使い分けられたらいいですね


かおりん